入札情報は以下の通りです。

件名パルスモーター駆動XYZ位置調整機構付架台 一式 (令和5年6月23日~7月3日公告)
入札区分一般競争入札
公示日または更新日2023 年 6 月 23 日
組織国立大学法人
取得日2023 年 6 月 23 日 19:21:29

公告内容

国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学において、次のとおり一般競争入札に付します。

1.調達内容(1)購入等件名及び数量パルスモーター駆動XYZ位置調整機構付架台 一式(2)納入期限 令和6年2月29日(3)納入場所 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学先端科学技術研究科物質創成科学領域(4)入札方法 入札金額は総価とする。なお、落札決定に当たっては、入札書に記載された金額に当該金額の10パーセントに相当する額を加算した金額(当該金額に1円未満の端数があるときは、そ の端数金額を切り捨てた金額とする。)をもって落札金額とするので、入札者は、消費税及び 地方消費税に係る課税事業者であるか免税事業者であるかを問わず、見積もった契約金額の1 10分の100に相当する金額を入札書に記載すること。

2.競争参加資格(1)国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学契約事務取扱規程第7条及び第8条の規定に該当 しない者であること。

(2)文部科学省競争参加資格(全省庁統一資格)において、令和5年度に近畿地域の「物品の販 売」のA、B、C又はDの等級に格付けされている者であること。

(3)購入物品に係る迅速なアフターサービス・メンテナンス体制が整備されていることを証明し た者であること。

(4)学長から取引停止の措置を受けている期間中の者でないこと。

3.入札書等の提出場所等(1)入札書の提出場所、契約事項を示す場所及び問合せ先 〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916番地の5 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学事業推進部研究協力課研究支援第三係 電話 0743-72-5075(2)入札説明書の交付方法 本公告の日から上記3.(1)の場所にて交付する。

(3)入札書、競争参加資格等を証明する書類の提出期限及び提出場所令和5年7月3日 17時00分 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学事業推進部研究協力課研究支援第三係(4)開札の日時及び場所 令和5年7月14日 14時00分国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学事務局棟2階 大会議室4.その他(1)入札保証金及び契約保証金 免除。

(2)入札の無効 本公告に示した競争参加資格のない者の提出した入札書、入札者に求められる義務を履行し なかった者の提出した入札書、その他国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学契約事務取扱 規程第24条に掲げる入札書は無効とする。

(3)契約書作成の要否 要(4)落札者の決定方法 本公告に示した物品を納入できると学長が判断した入札者であって、国立大学法人奈良先端 科学技術大学院大学契約事務取扱規程第15条の規定に基づいて作成された予定価格の制限の 範囲内で最低価格をもって有効な入札を行った入札者を落札者とする。

(5)支払い方法 代金は、物品の納入検収後1回に支払うものとする。

(6)その他 詳細は、入札説明書による。

令和5年6月23日 国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学 学 長(公印省略)仕様書: https://www.naist.jp/specification/kaken20230623.pdf入 札 公 告塩 﨑 一 裕

パルスモーター駆動XYZ位置調整機構付架台一式仕様書One set of pulse motor-driven XYZ positioning mechanism令和5年6月国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学1Ⅰ.仕様書概要説明1. 調達の背景及び目的先端科学技術研究科物質創成科学領域 物性情報物理学研究室では、文部科学省科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)「超秩序構造物質のマクロスケール物性と局所電子状態の計測」(課題番号:20H05882)において、幅広い材料群に潜む「超秩序構造」を、サイト選択的な最先端の量子ビーム技術によって計測し機能性解明と新規「超秩序構造」を設計することを目指している。機能材料の「超秩序構造」にマクロスケールの精密な物性測定、原子配列計測と電子構造の同時計測を行うことで、その構造と機能性発現機構を明らかにすることができる。高精度の物性・構造の情報は、本研究領域の研究者のみならず、世界中の材料研究者における様々な新高機能性物質の開発に資すると期待される。「超秩序構造」を内包する機能性材料の物性・原子配列・電子構造の計測法は他に類を見ず、学術的に高い独自性を有するため、得られるデータは、将来に渡って学術的、工業的観点からも価値が高い。これまでの研究から軟 X 線光電子ホログラフィーによって、結晶中の不純物の周囲の立体構造を直接的に可視化でき、不純物(ドーパント)を中心とした半径 10Å程度の立体原子配列が測定可能となった。しかし、光電子ホログラフィー装置を放射光ビームラインに接続して実験を行うには、精密な位置調整機構を有する装置架台が必要になる。パルスモーター駆動の装置架台を用いれば、数μメートルの位置精度で光電子ホログラフィー実験が可能となる。すなわち、パルスモーター駆動 XYZ 位置調整機構付架台を設置することで、多結晶材料や結晶成長の困難な試料中の「超秩序構造」が測定できると期待される。上述のとおり、「パルスモーター駆動 XYZ 位置調整機構付架台 一式」を導入することにより、これらの研究遂行にあたって大いに貢献すると考えられる。2. 調達物品名パルスモーター駆動XYZ位置調整機構付架台 一式(以上、搬入、据付、配線、調整、保守一式を含む。)3. 技術的要件の概要3.1 本調達物品に係る性能、機能及び技術等(以下「性能等」という。)の要求要件(以下「技術的要件」という。)は、「Ⅱ.調達物品に備えるべき技術的要件」に示すとおりである。3.2 技術的要件は、全て必須の要求要件である。3.3 必須の要求要件は、本学が必要とする最低限の要求要件を示しており、入札機器2の性能等がこれを満たしていないとの判定がなされた場合には不合格となり、落札決定の対象より除外する。3.4 入札機器の性能等が技術的要件を満たしているか否かの判定は、本学「パルスモーター駆動 XYZ 位置調整機構付架台 一式」技術審査職員が、入札機器に係る技術仕様書、その他入札説明書で求める提出資料の内容を審査して行う。4. その他4.1 技術仕様等に関する留意事項入札機器は、原則として入札時点で製品化されていること。入札時点で製品化されていない機器によって応札する場合は、本仕様書に示す技術的要件を全て満たすことの証明及び納入期限までに製品化され納入できることを保証する資料及び確約書等を提出すること。4.2 提案に関する留意事項4.2.1 提案に際しては、提案装置が本仕様書の要求要件をどのように満たすか、あるいはどのように実現するかを要求要件ごとに資料を添付する等して、具体的かつ分かりやすく記載すること。従って、本仕様書の技術的要件に対して、単に「はい、できます。」、「はい、有します。」といった回答の提案書であるために評価が困難であると調達側で判断した場合には、技術的要件を満たしていない提案とみなし、不合格とするので十分に留意して作成すること。4.2.2 提案書においては、本仕様書の技術的要件とそれに対応する提案内容を明確かつ簡潔に示した対照表を添付すること。4.2.3 提案書においては、提案機器が本仕様書の技術的要件を満たしていることを提出資料のどの部分で証明できるか、参照すべき箇所を対照表に明示すること。参照すべき箇所が、カタログ・性能仕様書・説明書等である場合、アンダーラインを引いたり、色付けしたりする等して該当部分を明示すること。4.2.4 提出資料等に関する照会先を明記すること。4.2.5 提案された内容等について、ヒアリングを行う場合があるので誠実に対応すること。4.3 導入に関する留意事項4.3.1 導入スケジュールについては、本学職員と協議し、その指示に従うこと。4.3.2 搬入、据付、配線、調整、保守に要する全ての費用は、本調達に含む。3Ⅱ.調達物品に備えるべき技術的要件(性能、機能に関する要件)パルスモーター駆動XYZ位置調整機構付架台 一式1. パルスモーター駆動XYZ位置調整機構付架台は以下の要件を満たすこと。1-1 図 1 に、パルスモーター駆動 XYZ 位置調整機構付架台(以下、XYZ 架台と呼ぶ)の概略図を示す。XYZ 架台の装置を載せる天板のサイズは幅 1,300mm×奥行1,000mmであること。1-2 XYZ架台の耐荷重は1,000kg以上であること。1-3 図1に示すように、天板に実験機器を取り付けるためのねじ穴を有すること。1-4 XYZ架台の下部にキャスターを4か所有すること。キャスターは、XYZ架台の自重と耐荷重を考慮して選定すること。1-5 XYZ 架台の下部に手動で上下の粗調整が可能なアジャスターを 6 つ有すること。上下粗調整のストロークは±15mm以上であること。1-6 アジャスターは、XYZ架台を上面から見たときに、天板の1,300mm×1,000mmの領域の内側に収まっていること。1-7 アジャスターをストロークの中心位置にしたときに、床からXYZ架台の上面までの高さが600mm±10mm以内であること。1-8 X、Y、Zの3軸のパルスモーターにより天板位置を微調整する機構を有すること。1-9 X、Y、Zの各軸のストロークは±25mm以上であること。1-10 X、Y、Zの各軸は、リミットスイッチを有すること。1-11 パルスモーターは5相モーターであること。X、Y、Zの各軸にパルスモーターを有すること。パルスモーターは、SPring-8標準パルスモータードライバを接続して駆動可能な構造であること。1-12 X、Y、Zの各軸のモーターケーブルを接続するためのコネクター端子を有すること。1-13 モーター駆動用通信ケーブルのレセプタクルは、TRIM TRIO G2B12-88PNE (8ピン、メス型)であり、架台に固定していること。1-14 X軸およびY軸の1パルスあたりの移動距離は0.2μm/pulse 以下であること。1-15 Z軸の1パルスあたりの移動距離は0.1μm/pulse以下であること。

1-16 XYZ架台は、図1に示すように、床面に対してL字金具とボルトを用いたアンカー止めが可能であること。L字金具は6個有し、L字金具のボルト止め用の穴はXYZ架台のアジャスターによる上下粗調整に対応可能な長穴であるこ4と。1-17 クレーンでつり上げるために耐荷重を含めた総重量に耐えられるアイボルトを有していること。(性能、機能以外に関する要件)1. 設置条件等1-1 設置場所本調達物品は国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学物質創成科学領域 F 棟3階312号室に設置するものとする。1-2 本調達物品の搬入・設置を計画する上では、以下の条件を考慮すること。① 搬入に使用できるエレベーターは、以下の性能・仕様である。積載能力 1,250 kg出入口 1,200 mm(幅)×2,100 mm(高)かご室 2,100 mm(幅)×1,440 mm(奥行)②設置場所の諸条件は、以下のとおりである。ドア 1,270 mm(幅)× 2,060 mm(高)天井高 2,610 mm1-3 設置要件本学が用意する以下の一次側電源設備以外に必要な電源設備については、本調達に含むものとする。単相100 V 15 A 単独3系統のAC電源1-4 搬入、据付、配線、調整搬入、据付、配線、調整については、業務に支障をきたさないよう、本学の職員と協議の上でその指示によること。また、設置後、物品が正常かつ安定に動作する状態にすること。また、物品の搬入にあたっては、建物、設備等に損傷を与えないように搬入すること。なお、万が一、建物、設備等に損傷を与えた場合は、速やかに本学職員に報告し、現況に復元すること。2. 保守体制等2-1 本装置の修理、部品供給、その他のアフターサービスについては、速やかに対処する体制を有していること。2-2 保証期間は導入後1年とし、その間に通常の使用により故障及び不具合が生じた場合には、無償にて速やかに修理すること。52-3 障害対応に関する報告書をその都度提出すること。3. 教育・支援体制等利用者に対する使用方法及び物品の日常保守についての教育を実施すること。4. 提出書類取扱説明書(日本語版) 1部5. その他5-1 本仕様に定められた以外の事項で疑義を生じた場合には、本学の指示に従うこと。5-2 納入にあたっては、納入時間、納入経路等について事前に協議すること。また、納入が円滑に行われるよう必要な措置をとること。6図1 パルスモーター駆動XYZ位置調整機構付架台概要図